About

エクソソームとは

幹細胞培養上清液について

ケガや老化などにより、日々損なわれていく私たちの細胞。
これらの細胞を修復するのが、自ら様々な細胞に分化して再生を促す「幹細胞」です。
「幹細胞培養上清液」とは、幹細胞を培養した時に分泌される上澄み液のこと。
エクソソームやサイトカインなど、数千種類の成長因子(生理活性物質)を含み、幹細胞と同等の効果が期待できるとされています。

エクソソームの働きにより、細胞の活性化や組織の再生促進、血流改善などの効果が期待できます。
エイジングケアの分野でも注目されており、脂肪や骨髄、臍帯など、様々なヒト組織由来幹細胞があるなかで、乳歯の歯髄幹細胞がもっとも多くの成長因子を含むことが分かっています。

歯髄幹細胞培養上清液(エクソソーム)を使う理由

歯髄の育つ環境ゆえの強さ

歯髄は硬い歯に囲まれています。そのため、他の幹細胞培養上清液に比べて、血液供給量が非常に少ない劣悪な環境に置かれています。そのような中で育つので、強く、また傷つきにくい細胞に育ちます。
このような環境下で育った歯髄は、活性能力が非常に高く、細胞分裂や増殖能力が高くなります。増殖能力が高いほど、エクソソームやサイトカインの種類が多くなり、濃度も濃くなります。

幹細胞培養上清液の発見者

上田 実 先生
名古屋大学医学部名誉教授
日本再生医療学会顧問

医学博士
専門分野:再生医療・顎顔面外科
1949年
大阪生まれ
1982年
名古屋大学医学部大学院卒業
名古屋大学部口腔外科学教室入局(同教室講師・助教授就任)
1990年
スウェーデン・イエテボリ大学、スイス・チューリッヒ大学留学
1994年
名古屋大学医学部顎顔面外科学講座教授就任
2003年〜2008年
東京大学医科学研究所客員教授併任
2004年
日本学術会議会長賞受賞
2011年
ノルウェー・ベンゲン大学客員教授
2015年
名古屋大学医学部名誉教授就任
2016年
日本再生医療学会ジョンソン&ジョンソン賞受賞 日本再生医療学会顧問 日本炎症再生医学会名誉会員として再生医療の研究と臨床の指導にあたる

細胞に関する論文は600本を超え、その臨床応用では皮膚・骨の再生医療を中心に300例以上にのぼる。
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) 評価委員株式会社再生医学研究所代表取締役

当院の高濃度ファクター9

当院では、国内のGMPに準拠した細胞加工センターと提携し、独自に開発したエクソソーム(幹細胞培養上清液)を「高濃度ファクター9」と命名し、点滴に使用しています。
当院の「高濃度ファクター9」は、5,000種類以上のサイトカインを含むたんぱく質と、高濃度のエクソソームの両方を含み、高品質な液剤です

高濃度ファクター9 4つのポイント

サイトカインとのW配合による高い細胞活性

幹細胞培養上清液の原液には、細胞から放出される乳酸やアンモニアなどの不純物も含まれています。当院の「高濃度ファクター9」は、それらの不純物を精製によって取り除いています。
幹細胞培養上清液の原液、当院の高濃度ファクター9、エクソソームのみの抽出液、これら3種類を、濃度を変えて細胞活性試験を行ったところ、高濃度ファクター9は、エクソソームのみの抽出液よりも高い細胞活性を示しました。

細胞活性試験内容とその結果

実験内容

  1. 幹細胞培養上清液の原液
  2. 高濃度ファクター9
  3. エクソソームのみの抽出液
の3種類の濃度を変えて、細胞に添加した時の細胞の活性度合いを調べる実験を行った

実験結果

1の幹細胞培養上清液の原液と、3のエクソソームのみの抽出液は、高濃度になると活性が急激に下がることが、右のグラフ(赤の矢印)で確認できる。
これは不純物の影響が原因と考えられる。また、エクソソームのみの抽出液も、活性度合いが低いことが確認できる。当院の「高濃度ファクター9」は、高濃度でも細胞活性が上昇し続けることが実験で検証されている。
細胞活性実験結果
実験結果を明示していない幹細胞培養上清液やエクソソームの点滴は、不純物除去と濃縮する精製を行っていない可能性や、細胞活性実験を行っていない可能性があります。

信頼性

起源の明確な歯髄幹細胞を使用

当院の「高濃度ファクター9」は、日本人児童の脱落する乳歯を採取して、歯髄幹細胞を培養しています。
人を対象とする生命科学・医学系の研究に必要不可欠である倫理委員会の審査を受け、適切なプロセスで抜歯および歯髄組織の採取を行っています。

また、歯髄幹細胞が間葉系幹細胞であることを示す細胞表面マーカーのうち、CD73、CD90、CD105がポジティブ、CD34、CD45がネガティブであることを確認しました。
これは、様々な機能細胞に分化する能力を持った間葉系幹細胞であることが立証されたことを示すものです。

表面マーカー試験データ結果

CD73:Positive
CD90:Positive
CD105:Positive
CD34:Negative
CD45:Negative
当院の「高濃度ファクター9」は、起源の不明確な歯髄幹細胞や、間葉系幹細胞であることが確認できていない幹細胞は、一切使用していません。

GMP準拠の細胞加工センターで厳格に製造

当院の「高濃度ファクター9」は、医薬品製造における厳格な品質管理基準とされるGMP(Good Manufacturing Practice)に準拠した細胞加工センターで製造されています。GMPのほか、以下のような省令・ガイドラインに準拠しています。

準拠している省令

  • GMP医薬品の製造管理及び品質管理基準
  • GCTP再生医療等製品の製造管理及び品質管理基準
  • GQP医薬品、医薬部外品、化粧品及び再生医療等製品の品質管理の方法を定めた基準
  • 再生医療等の安全性の確保等に関する法律

準拠している規格・ガイドライン

  • ISOInternational Organization for Standardization (国際標準化機構)
    様々な品質規格を定めている国際機構です。
  • ICHInternational Council for Harmonization of Technical Requirements for Pharmaceuticals for Human Use(医薬品規制調和国際会議)
    世界規模で医薬品に関するガイドラインを促進している国際機構です。
  • MISEV20182018年に国際細胞小学会(ISEV)によって発表された、細胞外小胞(EV)の研究のためのガイドラインです。
当院の「高濃度ファクター9」は、製造管理・品質管理・衛生管理などの基準が曖昧な施設で製造された幹細胞培養上清液やエクソソームは、一切使用していません。

細胞の受け入れ時および製品出荷時の検査

細胞加工センターでは、「高濃度ファクター9」の基となる細胞を受け入れる際、また製品出荷の際に、それぞれ安全性試験を行っています。当院では、それらの試験をクリアしたものだけを「高濃度ファクター9」として使用しています。

細胞受け入れ時の検査

厚生労働省の生物由来原料基準(平成30年2月28日制定 厚生労働省告示第37号)に則り、下記の安全性試験をクリア
  • 無菌試験
  • エンドトキシン試験/マイコプラズマ試験
  • ウイルス否定試験(HBs抗原・抗体、HBc抗体、HTLV-I抗体(CLIA)、HIV抗原・抗体、梅毒(PRP/TPHA))

上清液出荷時の検査

  • 無菌試験
  • エンドトキシン試験/マイコプラズマ試験
  • 無細胞診検査

4つの安全性試験で徹底した品質管理

当院の「高濃度ファクター9」は、以下の試験項目ですべて否定されていることを確認しています。

限りなく純度の高いエクソソーム上清液「高濃度ファクター9」

当院の「高濃度ファクター9」は、濃縮の過程でアンモニアや乳酸などの不純物を限りなく除去する精製を行っているため、純度の高いエクソソーム上清液です。
不純物の除去には手間とノウハウが必要です。原液のままや、不純物の濃度が高く品質の良くない状態のものは、体内に点滴すると副作用を起こす可能性があるため、当院では使用いたしません。
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